A:ベートーヴェン
資料に残るエピソード舞台は交響曲第3番『英雄』の楽譜です。フランス革命の理念に共鳴していたベートーヴェンは、ナポレオンをたたえる題名を付けようとしていました。しかし皇帝になったと知ると、その名前を激しく消したと伝えられています。
楽譜の表紙には名前を消した跡と紙の損傷が残り、ベートーヴェン・ハウスも、消す勢いで紙に穴を開けたという逸話を紹介しています。奇抜な作り話に見えますが、ベートーヴェンとナポレオンの関係を伝える有名なエピソードです。
QUESTION
ナポレオンが皇帝になったと知って激怒。楽譜に書かれた名前を削り取り、紙に穴まで開けてしまった。
国民衛兵の勤務を拒んで牢屋に入れられた。ところが客を招いて宴会を開き、獄中でごちそうを楽しんでいた。その費用は出版社に払わせた。
入試で試験官に黒板消しを投げつけた。すると「今の軌道を数式で説明しなさい」と追加で出題され、答えられず不合格になった。
ANSWER
答えはC:ガロア。「今の軌道を数式で説明しなさい」と試験官に追加出題された、というくだりはこの動画クイズの創作です。
舞台は交響曲第3番『英雄』の楽譜です。フランス革命の理念に共鳴していたベートーヴェンは、ナポレオンをたたえる題名を付けようとしていました。しかし皇帝になったと知ると、その名前を激しく消したと伝えられています。
楽譜の表紙には名前を消した跡と紙の損傷が残り、ベートーヴェン・ハウスも、消す勢いで紙に穴を開けたという逸話を紹介しています。奇抜な作り話に見えますが、ベートーヴェンとナポレオンの関係を伝える有名なエピソードです。
国民衛兵は、当時の市民が担う警備組織でした。バルザックはその服務を避けたために収監されています。借金を抱えていた作家として有名ですが、この逸話の投獄理由は国民衛兵の勤務を拒んだことです。
出版人エドモン・ヴェルデの回想に基づく話として、フランス学士院も、バルザックが出版人から200フランを出してもらい、本人や招待客と宴会を開いたことを紹介しています。動画の『出版社に払わせた』は、この費用提供を短く表したものです。牢屋に入っても、食事の楽しみまでは手放さなかったのでした。
『今の軌道を数式で説明しなさい』という試験官の返しと、その追加問題に答えられず不合格になったという展開は、この動画クイズのための創作です。ガロアがエコール・ポリテクニークの入試に二度失敗したことは事実ですが、このような追加出題があったという史実ではありません。
なお、黒板消しを投げたという話自体も、確実な史実として扱えるものではありません。1896年のポール・デュピュイの伝記では伝承として紹介され、その後の数学史研究でも伝説性が指摘されています。実際の入試失敗と、後世に語られた逸話、今回付け加えたオチを分けて考えるのがポイントです。